毒親育ちが考える親ガチャについて
最近よく耳にする「親ガチャ」とは、一言でいうと、子どもは親を選ぶことができないということです。
どんな親や境遇のもとに生まれるか、生まれる時の“運が人生を左右する”ということを、何が出てくるかわからないカプセルを購入する「ガチャ」に例えた言葉です。
今回お話しすることは、この言葉を最初に使った人は、虐待を受けた経験がある人で、切実な思いがあったはずということで、今マスコミで取り上げられている親ガチャという言葉の定義とは、かなり違うということ。そして、たとえ毒親の元に生まれても、必ず人生を良いものに変えていけるということです。
親ガチャでハズレたと思う人
裕福な家に生まれた友人と比較して、住む場所・家などの生活環境や、教育環境の不公平を感じる人がいるでしょう。
身長や、体型、容姿などの優れた人と比較して、羨ましく思う人もいるでしょう。
なんか、自分って生まれつき幸せではないよな〜・恵まれてないなとの思いを表現しているのでしょう。
誰でも自由に生きていけるはずなのに、何故、自分の人生は思う通りにならないのだろうと思うと、親を選び間違えたと思うと少し気が楽になるのかもしれません。
毒親の元に生まれた人からみる親ガチャでハズレた人
自分の親を毒親だと考える人にとって、ガチャでハズレたという軽い言葉で表現するだけでは足らない思いがたくさんあります。
虐待を受けたり、ネグレクトを受けた人は、自分の命の危機を感じ、親に意見を言うこともできず、日々自己肯定感を下げ続けます。親から生きていくことを認めてもらえないのが毒親育ちです。
その時命を失うことがなくても、その後の人生で、自分を愛することに難しさを感じ続けてしまいます。
この経験をする人から見て、多少貧しい家に生まれ、背が低いことを嘆く人の「親ガチャ」の軽さは少し腹立たしいかもしれません。
ガチャという言葉の軽さから、内容も少し笑いを伴うように変わってきているのですが、本来使い始めの「虐待をする親」という意味を考えると、安易に使うことは避けたいかなと思います。
いっそのこと独親に育てられた人にとっては、世間での意味が軽くなりすぎている「親がちゃはずれ」を手放すこともありかもしれません。
ハズレをアタリに変えてみる
いずれにしても、たとえ本当の毒親育ちであっても、ガチャに外れたという考えを持っているとしたら、ちょっとだけ考え方を変えてみることを提案します。
そのままだと、人生が面白くないんじゃないかなと思うからです。
私は、子どもは生まれる時に親を選んで生まれてくるという考えに賛同しています。
ということは、そんな毒親を選んできたあなたは、親を乗り越えて、良い人生を歩む経験をする人生を送ることを決めているのです。
輪廻転生で、魂が転生を繰り返すという考えに基づくと、毒親の転生回数より、毒親を選んで生まれてくる子どもの転生回数は、格段に多いのです。
ということは、毒親より、魂のレベルが高いのです。
転生を多く繰り返してきたレベルが高い魂は、困難な人生を選択します。
生まれつき障害がある体・毒親の家庭・孤児として生まれる・戦争中の国・すぐに命を落とす体をあえて選びます。
何故なら、レベルの高い魂は、生きることで周りの人に色々考えさせる役割を担うからです。
辛く、悲しいことも、何があってもくじけないことも、周りの人の力になるのです。
考え方の切り替えポイント
ガチャに外れたと考えるのをやめるために、どう考えたら良いでしょうか?
まず、親に愛されていないことを認めましょう。
すると、親は子どもを愛する存在なのに、自分の親はそれができない可哀想な親だということがわかります。
愛されないのは、自分のせいではなく、愛することができない、可哀想な人だということがわかります。
愛されないのは、親が親ではないからなんです。
親を愛することができなくても、仕方がないです。
それは、相手が親ではないから。
子どもには、無条件の愛を与えることはまだできなくても大丈夫です。
憎むべき相手を愛するのは、難しすぎます。
まずは、相手を親と思うのをやめて、物理的に距離を置きましょう。
すると、近いうちにハズレガチャを投げ捨てて、新しいガチャを試す日がやってきます。
もう、親からの電話で体調を崩すこともなく、
親からのお金の無心に苛立つこともなく、
自分の人生を歩む時が来るのです🤗